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船舶免許/海事代理士 行政書士 高松海事法務事務所

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海事代理士試験の合格体験記DESCRIPTION based on LAW

高松海事事務所では、皆様からの海事代理士試験合格体験記を募集しております。


トップページ海事代理士情報皆さまからの合格体験記

高知県の山本勘助さん、2009年度海事代理士試験合格おめでとうございます。

1. 受験の動機


私は、現在ある会社の分析部門に勤めております。元々、高専の材料科卒であった私は、配属となった化学系の分析という職場に対して強い違和感があったものの、社内で他にやりたいことも特に見つからないまま十数年が経過しました。
ところが、社内における特許研修を受けたのをきっかけに弁理士の資格へ興味を持ち、今後是非とも試験に挑戦したいと思う様になりました。
けれども、環境計量士技術士補及び公害防止管理者など、これまでに取得した資格の殆どが技術系である私が、司法試験に次ぐ超難関の法律系資格である弁理士試験へまともに挑んでも、到底勝ち目が無く無謀であることは誰が見ても明らかでした。

そこで、まず知的財産関連の基礎知識を得る為に2級知的財産管理技能士を、法律系資格への入門編として海事代理士を選択し、これら2つの資格について取得を目指すことにしました。
この海事代理士試験を選んだ理由は、他の法律系資格と比較して特殊な業界に特化しており、専門色が強くこれが逆に法律の素人である私にとって触れ易く思えたことと、本格的な口述試験を味わうことが出来ると知り、将来の弁理士試験挑戦へ向けて良い経験になると考えたからです。

2、受験準備


海事代理士試験の受験準備は、2級知的財産管理技能士試験に合格した直後から始めました。

同県西条市でご活躍しておられる海事代理士の先生の記事がインターネットで紹介されていて、それには『海事代理士合格マニュアル』(成山堂書店)を完全にマスターすることが合格への近道であるとのアドバイスが載っていました。

最近では、インターネットにおいて海事代理士試験の合格講座なども開設されている様ですが、やはり過去問題集・基本書・法令集を使用したオーソドックスなスタイルでの勉強を行うことにしました。

勉強に使用した主な書籍は、以下の通りです。
  @過去問題集 → 『海事代理士合格マニュアル』(成山堂書店)
  A基本書   → 『最新海事法規の解説』(成山堂書店)
  B法令集   → 『実用六法』(成美堂書店)『実用海事六法』(成山堂書店)

 その他、憲法・民法・商法の3科目における勉強をサポートする為、行政書士試験用の参考書や問題集なども活用しました。

どんな試験勉強でもそうですが、合格の可否を分けるのは如何に勉強時間を自分で作り出すかにかかっています。
私の場合、平日は会社へ出勤して始業するまでの間や昼食後の昼休み、帰宅してからの僅かな時間を勉強に当てました。細切れとなりますが、これでも1日当り2時間以上の勉強時間は確保出来ました。
土曜日・日曜日・祝日についても、家族で出掛ける予定が無い日はなるべく勉強に取り組む様にしました。

次に勉強方法ですが、筆記試験については最新海事法規の解説実用海事六法を参照し、海事代理士合格マニュアルを解くことを何度も繰り返しました。初めは、慣れない法律用語や海事用語に戸惑った為、勉強の進み具合も決して速くありませんでしたが、「素人なのだからしょうがない」と自分に言い聞かせ、焦らずじっくりコツコツと時間をかけて勉強に取り組みました。そのうち、用語へ対する抵抗感も次第に薄れて勉強もスムーズに進む様になり、これが未知である法律系資格への不安を払拭し、逆に少しずつ自信へと変わっていきました。
口述試験については、海事代理士合格マニュアルにおける口述試験対策のほか、筆記試験対策から自分オリジナルの問題を作成し、なるべく声に出して勉強することを心掛けました。また、家内の時間が取れる時には試験官役を頼み、実際に問題を耳で聞き喋って回答する訓練も行いました。


3.試験本番


筆記試験は、香川県高松市の四国運輸局で受験しました。
建物は港の一角にあり、試験会場の窓からは停泊中の船舶や時折行き交う船舶の姿が見え、『海の司法書士・行政書士』とも呼ばれるこの資格試験の舞台として相応しい様に思えました。

この筆記試験は、朝から夕方までの丸1日がかりとなり、それぞれの科目毎の拘束時間も長いのですが、試験勉強が十分ならケアレスミスの見直しを行っても時間に余裕があります。見直しを終えたら早目に退席し、控え室で次科目の勉強をするのも作戦の1つだと思います。

試験終了後は、頂いた問題と模範解答を帰りの電車内で照らし合わせ、試験の出来具合をチェックしました。その結果、およそ75%の正答率であったので、何とか第1関門を突破出来たのでは?と思いました。
その後、1ヶ月間は口述試験の勉強をしながら期待と不安が入り混じった状態で過ごしておりましたが、筆記試験合格及び口述試験案内の通知が自宅へ届き、ほっと胸を撫で下ろしました。

 口述試験は、東京の霞ヶ関にある国土交通省で行われました。東京駅着が朝7時の寝台特急を利用した為、朝食などを済ましても9時には試験会場へ到着してしまいました。私の受験時間は昼過ぎからだったので、近くにあったコーヒーショップでコーヒーを何杯もお代わりしながら、ひたすら勉強して時間を潰しました。
この口述試験は、試験時間が全体で15分程と短いものの、4人1組で試験室内の四隅にいる各科目の試験官を巡回する方式で行われるので、想像を超えるプレッシャーを感じます。また、試験前の控え室においても私語は一切無く、張り詰めた雰囲気の中で順番を待つ間はかなり緊張しました。

試験自体の手応えは7〜8割の出来でしたが、3週間後の合格発表まで筆記試験終了後と同様の心持ちでおりました。無事に合格証書が自宅へ届いた時は、「これで私もようやく法律家としての第1歩を踏み出せた」と感じると共に、今後の目標へ向けてより決意を新たにしました。

4.今後について


今回、2級知的財産管理技能士及び海事代理士を取得出来たことで、弁理士という巨城の外堀を埋めるところまでは完了したのだと思っています。

私は現在、会社内で知的財産部門への異動希望を出す(簡単には叶わないのですが・・・)と共に、弁理士試験における論文式筆記試験の選択科目免除を得ることと、知的財産民法の知識を学ぶ為、行政書士試験合格を目指して勉強に取り組んでおります。
今後は、行政書士を取得することで更に内堀を埋め、そして本丸である弁理士試験への総攻撃に繋げていきたいと考えております。難攻不落の弁理士試験ではありますが、自分にとって有利な状態を、この様にステップを踏んで構築していくことで、決して攻略不可能な試験では無くなると考えています。
元来、私は文系の人間で、中学生の頃まで社会科の先生になることが夢でした。しかし、家庭の事情で学費の安い高専(技術系)への進学を選択した時に、この夢は儚くも潰えました。その私が、四十路を間近にして新たな夢を持てるとは予想外でしたが、今度こそ自らの力で弁理士になる夢を叶えられたらと思います。


5.受験者の皆様へ


この海事代理士試験は、『海事代理士合格マニュアル』などにも記載されている諸先輩方の合格体験記を参考にして、一生懸命勉強に打ち込めば必ず合格出来ると信じております。
けれども、30〜50%という高い合格率に油断して対策を怠る様なことがあれば確実に不合格となります。

筆記試験及び口述試験共に試験日が平日である為、受験者の大半は真剣に取得を狙っている方々であり、このことが他の資格と比べても珍しい高い合格率を維持している要因となっています。
特に、筆記試験合格基準は、受験者の平均正答率が60%を上回る場合、平均正答率以上の得点をあげた者とあり、極端な話をするなら合格ラインが正答率80%を超えることも無いとは言えないのです。ここ数年は平均正答率が60%を超えており、注意を要するかと思われます。

以前、インターネットにおいて「海事代理士試験は、『海事代理士合格マニュアル』を3回程度繰り返して読めば合格出来る」という内容の書き込みを見掛けたことがあります。確かに、その様な方も世間には居られるのかも知れませんが、余裕を持って合格したいのであれば甘く見ずにしっかり勉強されることをお勧め致します。
なお、別の書き込みに「海事代理士試験の難易度は、実際のところ宅建試験行政書士試験の中間くらいで、今後更に難化すると予想される」という内容のものもありましたので、参考までに付記させて頂きます。


6.終わりに



最初は、弁理士試験に向けての下準備という位置付けで勉強を始めた海事代理士試験ですが、その過程で海の分野における奥深さや面白さを感じると共に、海事代理士という海事実務法律家の魅力を知ることが出来ました。
この試験を受験し、更に合格することが出来て本当に良かったと思っております。

海事代理士になりたい方々のほか、この試験には、勉強前の私の様に法律の素人で、行政書士や司法書士及び社会保険労務士など難関法律系資格の取得を狙っている方々にも、是非チャレンジして頂きたいです。

弁理士取得を目指す都合上、現段階での日本海事代理士会への入会は、資金的にとても厳しいのですが、同会が主催する試験合格者対象の業務講習会には参加させて頂くつもりです。

「日暮れて尚道遠し」まだ志半ばの私ではありますが、将来弁理士になる夢を叶えることが出来た暁には、必ず同会の門を叩かせて頂きたいと思っております。

最後になりますが、これまで数々の合格体験記をご投稿下さった諸先輩方へ、この場をお借りして深く御礼申し上げると共に、今後より多くの受験者の皆様が合格の栄冠を勝ち取られる様、ご健闘をお祈り申し上げます。











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