高松海事事務所では、皆様からの海事代理士試験合格体験記を募集しております。
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皆さまからの合格体験記
大阪の鈴木圭史さん、2021年度海事代理士試験合格おめでとうございます。
1.受験の動機
1998年に社会保険労務士試験に合格してから人材派遣会社の本社労務部での勤務を経て、2008年に大阪でドラフト労務管理事務所を開業し現在に至ります。
陸上の派遣元責任者講習の講師を担当しているのですが、職業安定法・労働者派遣法・労働基準法等を解説すると必ずでてくるのが「船員は除く」という文言です。船員保険は社会保険労務士業務ですが、その他の船関係は別なのかという印象でしたがとても気になる存在でした。また、少し調べたところ船員法や船員職業安定法という法律があるのかという位の認識でした。
他方、社会保険労務士事務所で陸上労働者の労務問題に日々対応していますが、海上労働者は誰が対応するのかと調べると海事代理士というワードがでてきたので挑戦をしてみようと思ったことがきっかけです。
いざ、勉強してみると職業安定法と船員職業安定法の違いや労働基準法と船員法の違いなどを知って、陸上と海上は微妙に違うという新鮮な印象を受けました。
2.参考資料
日本地図
海事法規(成山堂書店)
海事代理士合格マニュアル(成山堂書店)
海事代理士厳選過去問題集(海事代理士試験研究センター)
海事代理士合格六法(海事代理士試験研究センター)
3. 受験期間
実質的な勉強は2018年頃からです。2回ほど苦杯をなめることになりました。
4. 筆記試験対策
人が働く仕組みはいろいろと経験しているのである程度予見できるのですが、船舶関連の知識はまるでなかったので苦労しました。正確にいうと「船舶用語の漢字が読めない」からのスタートです。また、社会保険労務士の受験時代は20代で記憶力もしっかりしていましたが、40代になるとなかなか衰えを感じる日々でした。船員法や船員職業安定法は職業的興味もあり面白いのですが、その他の科目はわからないことだらけでとても大変でした。
結果は過去問を7回途中まで解きましたが、とにかく過去問を10回やることを目標にしていました。とにかく受験情報が少ない試験なので過去問を信じそれをコツコツとやることで合格レベルにもっていくことが必要です。私の経験ですが、過去問も3回程度やるとページの雰囲気で答えが導けるようになります。ただ、このページの印象は内容が頭に入っているわけでなく問い方を変更されると答えがわからなくなるというレベルだと思います。そこを乗り越えて過去問をやると個々の内容がつながるようになったのを記憶しています。
また、働き方改革や知床半島の事故など社会動向により法改正は都度発生します。教材は古本などでなくできるだけ新しいもので勉強をすることや動画などもアップされた時期を考えながら視聴しましょう。その他、管轄の都道府県運輸局や港の位置を想像しながら日本地図を眺めることも参考になったと思います。
6.口述試験
口述試験は記憶にある範疇では初めてです。まさに「ド緊張」が予見できます。これも過去問を活用して声をだしながら結果は6回途中ですが10回やるつもりで学習を続けました。
また、直前には一般社団法人海事代理士会が主催している口述試験対策セミナーを受けて自信をつけました。これは非常に参考になりましたので皆さんもぜひ受講してみてください。
口述試験時に「ド緊張」して回答ができない問題がでても沈黙せずに何か発言しましょう。沈黙はゼロ点ですが、発言すると当たるかもしれません。あきらめずに何かを発することです。
7.最後に
国土交通省のHPに自身の受験番号があったときの喜びは格別でした。ドラフト労務管理事務所という私の事務所は社会保険労務士事業だけでなく海事代理士事業も一人前に稼げるように日々精進をしたいと思料します。
また、実際に船員派遣の許可申請を受任して許可がおりたときもうれしかったです。陸上だけなく海上労働者関連の相談業務を増やしていきたいなと計画しています。
これから受験される皆様のご健闘をお祈りします。少しでも参考になれば幸いです。